規格 | サイズ | トン単価(円) |
---|---|---|
SD295A | D10ミリ | 68,000 |
D13ミリ | 66,000 | |
D16〜D25ミリ | 64,000 | |
SD345 | D19〜D25ミリ | 66,000 |
D29〜D32ミリ | 67,000 | |
SD390 | D16〜D25ミリ | 69,000 |
D29〜D32ミリ | 70,000 |
関東地区では製鋼主原料の鉄スクラップ価格が続伸し年初来の高値を更新しました。地区電炉メーカーの実勢購入価格は3万3千〜4千円どころとなり価格水準としては2014年9月以来、約3年1カ月半ぶりの高値となっています。直近数年間は、ほとんどの局面で輸出スクラップ値の動向に国内相場が左右されて11月9日の関東鉄源の輸出落札値3万2千円でした。関東湾岸の今週の輸出船積み量は6万2千トンと多く、需要均衡の目安とされる週5万トンを上回る見通しで湾岸価格はジリ高で推移しています。
関東地区の電炉メーカー3社(東京鉄鋼梶A朝日工業梶A活ノ藤製鉄所)の2017年上期(4‐9月)業績はいずれも赤字で主原料価格が値上がりするなかでの安値契約残が響いたようです。
関東地区電炉メーカー各社は再生産可能な販売価格、メタルスプレット(原料購入価格と製品販売価格の差)を確保するため、スクラップ価格3万5千円プラス3万円以上として販売価格6万5千円以上に引き上げる計画です。現在の異形棒鋼市況は、SD295A D16ミリがトン6万4千円と強含みで推移しています。
今後の鉄スクラップ市況動向と電炉メーカー各社の販売価格の対応が注視されます。