規格 | サイズ | トン単価(円) |
---|---|---|
SD295A | D10ミリ | 61,000 |
D13ミリ | 59,000 | |
D16〜D25ミリ | 57,000 | |
SD345 | D19〜D25ミリ | 59,000 |
D29〜D32ミリ | 60,000 | |
SD390 | D16〜D25ミリ | 62,000 |
D29〜D32ミリ | 63,000 |
関東地区の異形棒鋼市況はSD295A D16ミリが5万7000円と横ばいで推移しています。ゼネコン等需要筋からの取引量も落ち込んでおり指値も厳しくなっています。
一方、地区電炉メーカーは電気料金や副資材の値上りでコスト高になっているため、製品の販売価格の引き上げを目指しており、安値での取引に応じない構えで、しばらくは現在の市況を維持する見通しです。
需要面では先行きについて期待する声もありますが足元は停滞しています。
首都圏(埼玉、千葉、東京、神奈川)の4月のマンション着工戸数は7,391戸と昨年4月比べ3.3%増となり、3カ月ぶりに増加しましたが全国レベルでは減少傾向が続いています。
メーカーは製鋼主原料 鉄スクラップ電炉の買値が高い水準で止まっており、副資材関係や運送費なども上昇傾向にあるため採算確保が厳しくなっています。また現在の市況より安値での契約残を抱えるなかで赤字で出荷するケースもあるようです。
ゼネコンは労務費などコストが上昇する懸念がある中、鋼材価格が上昇しているという認識が広がってますが、異形棒鋼についてはこれ以上の値上げの受け入れに難色を示し厳しい価格での取引を求めてきます。
需要全体が停滞する中で市況を維持できるか、メーカーがコストを意識した販売姿勢を貫けるかが今後の焦点となってきそうです。