異形棒鋼相場情報 2017年4月21日



規格 サイズ トン単価(円)
SD295A D10ミリ 62,000
D13ミリ 60,000
D16〜D25ミリ 58,000
SD345  D19〜D25ミリ 60,000
D29〜D32ミリ 61,000
SD390  D16〜D25ミリ 63,000
D29〜D32ミリ 64,000

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相場基調

関東地区の異形棒鋼市況はSD295A D16ミリがトン5万7−8000円と強含みで推移しています。製鋼主原料の鉄スクラップ価格は輸出入札価格は下がりしましたが、関東地区では比較的高値水準を続けており現在の異形棒鋼市況は電炉メーカーにとって採算確保が厳しい状況になっています。また、電気料金や合金鉄など副資材も値上がりしコスト高が続いているため、メーカー各社は製品価格の是正が急務と販売価格の引き上げを進めています。しかし新年度に入ってからも引き合いは盛り上がりに欠く状態が続いており各メーカーは先行きの需要増を見越して現在は価格重視の姿勢を保っているため、市況は緩やかながら上げ基調が続きそうです。
国土交通省の統計によると、2月の首都圏のマンション着工戸数は4602戸と前年同月比で33.7%減少し3カ月ぶりの減少となりました。2016年4月から17年2月の統計では6万855戸と前月同期比5.2%増となっていますが、マンション関連では減少するとの見方もあり、長期トレンドとした大型のマンション開発も一服し価格も高値圏で推移していることから購買意欲が減退しているのではないかと推測されます。
関東地区電炉メーカーは出荷が低迷しているため、固定費の上がるなか主原料の鉄スクラップの買い値が高値圏で定着。副資材コスト上昇でメーカーにとって値上げの浸透が経営の最大課題としてトン6万円実現に向けて注力しており、目先の異形棒鋼市況は強基調で推移するものと思われます。