異形棒鋼相場情報 2017年3月17日



規格 サイズ トン単価(円)
SD295A D10ミリ 62,000
D13ミリ 60,000
D16〜D25ミリ 58,000
SD345  D19〜D25ミリ 60,000
D29〜D32ミリ 61,000
SD390  D16〜D25ミリ 63,000
D29〜D32ミリ 64,000

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相場基調

関東地区の異形棒鋼市況は製鋼主原料の鉄スクラップ価格急騰を受け、棒鋼メーカー各社は緊急会議を開き今後の対応を確認、製品販価の引き上げ姿勢を強めていることから強基調で推移しています。現在の市況はSD295A D16ミリがトン5万7−8,000円で強含みとなっています。
関東鉄源協同組合の鉄スクラップ輸出入札(3月契約)価格は前月比5,117円高い3万1,168円となったために関東地区の電炉メーカーの一部が今月に入り、鉄スクラップ購入価格をトン2,500円引き上げ3万円にしました。鉄スクラップ業者や電炉メーカーは「下がる要因が見当たらない」として、鉄スクラップ価格は当面トン3万円近くで推移していくと見ている。また「4−6月は鉄鉱石の上昇が見込まれている」と指摘する棒鋼メーカーは2017年度計画で鉄スクラップ価格をトン3万円で計画するそうです。
一方、異形棒鋼市況は1月以降上げ基調に転じたもののその上げ幅は、鉄スクラップ相場と比べて大きくない。鉄筋の不需要期に入っていることや、ゼネコンが当面必要な手配を済ませていることが要因です。
こうしたなか関東地区の電炉メーカーの平均出荷価格は5万円弱で、現在の鉄スクラップ価格3万円で購入するとメタルスプレッドは2万円以下で(メタルスプレッドの適正水準は3万円と言われている)現状では「トン当たり1万円札を貼りつけて売っているようなもの」ということになります。そのためメーカー各社は販価引き上げの取り組みは待ったなしと販価是正に気合い入れています。
鉄スクラップ価格3万円+メタルスプレッド3万円で販売価格6万円以上を目標にしており、当面の市況はメーカー主導の強気展開が続くものと思われます。