異形棒鋼相場情報 2017年1月18日



規格 サイズ トン単価(円)
SD295A D10ミリ 60,000
D13ミリ 58,000
D16〜D25ミリ 56,000
SD345  D19〜D25ミリ 58,000
D29〜D32ミリ 59,000
SD390  D16〜D25ミリ 61,000
D29〜D32ミリ 62,000

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相場基調

関東地区の異形棒鋼市況はSD295A D16ミリがトン5万6000円で強含みで推移してます。昨年末に続き地区電炉メーカーの販売価格の引き上げ姿勢が続いており、上昇局面が継続しそうです。製鋼主原料の鉄スクラップ価格上昇、原材料価格や電気料金値上り、また操業率の低下によるコストアップが電炉メーカーの負担となっている。
メーカーはコスト高を背景に値上げを進めており、6万円の市況形成に向け今月中にも5万5000円以上を固めたいとしており、しばらくは上昇局面が続きそうです。
コストプッシュを背景に市況は上昇していますが、懸念されるのは需要面です。首都圏のマンション着工戸数は11月、4872戸と前年同月比3.0%減となり、3カ月ぶりに前年を割り込みました。最終需要家が低金利などでマンション購入しやすい環境にあるものの首都圏でのマンション供給過剰を懸念する見方もある。東京オリンピック整備、インフラ改修など需要を下支えする見直しですが需要の急増は見込めないようです。
今後、需要に頼らないコストプッシュによる市況上昇が年度末まで継続するか電炉メーカー各社の販売姿勢が焦点となります。
こうしたなか1月16日に東京製鐵鰍ェ2月契約分の異形棒鋼販売価格を前月より1000円引き上げ、トン5万6000円にしました。また、三興製鋼鰍ニ褐山工場の共同販売会社ウィンファーストは1月契約分でSD295A D13ミリの販売価格をトン6万円に引き上げ、早期浸透を目指すと発表しました。両メーカーの販売価格の引き上げに関東地区他メーカーも追随する見込みから目先の市況はメーカー主導の強気展開が続くと思われます。