規格 | サイズ | トン単価(円) |
---|---|---|
SD295A | D10ミリ | 54,000 |
D13ミリ | 52,000 | |
D16〜D25ミリ | 50,000 | |
SD345 | D19〜D25ミリ | 52,000 |
D29〜D32ミリ | 53,000 | |
SD390 | D16〜D25ミリ | 55,000 |
D29〜D32ミリ | 56,000 |
関東地区の異形棒鋼市況はSD295A D16ミリが5万円どころと弱基調で推移しています。製鋼主原料の鉄スクラップ価格が高止まり、出荷減少により収益が上げ難い環境のなかメーカーは販売価格各トン5万円を掲げていますが、ゼネコンの指し値が厳しく綱のひき合いが続いています。
首都圏のマンション着工の落ち込みが鮮明化しています。国土交通省の統計によると8月の首都圏(埼玉、千葉、東京、神奈川)のマンション着工戸数は2852戸と前年同月比49%減で3カ月連続の減少となり、とくに東京都が減少したことで全体を下押ししています。
マンションの需要減少の要因について、労務単価などのコスト上昇による施主サイドでの計画見直し、単価面や施工面からゼネコンの受注を回避する動きなどが上げられているようです。
また異形棒鋼の需要が落ち込んでいる点について鉄筋コンクリート造(RC造)から鉄骨造(S造)へとシフトしていると指摘する声もありますが「マンションの一階部分などで鉄骨造になることはあるかもしれないがRC造からS造へのシフトによる需要減は限定的」と言われています。需要減少している中、メーカーとゼネコンと綱ひきが続いていますが今月11月から年末に向っての鉄スクラップ相場動向とメーカーの販売価格の対応が注視されます。