規格 | サイズ | トン単価(円) |
---|---|---|
SD295A | D10ミリ | 54,000 |
D13ミリ | 52,000 | |
D16〜D25ミリ | 50,000 | |
SD345 | D19〜D25ミリ | 52,000 |
D29〜D32ミリ | 53,000 | |
SD390 | D16〜D25ミリ | 55,000 |
D29〜D32ミリ | 56,000 |
関東地区の異形棒鋼市況は引き合いが低迷するなかSD295A D16ミリが5万円と、前月より1千円方下げています。関東地区の電炉メーカーでは、6月以降新規の引き合いや製品出荷がともに低調が続き8月の製品出荷は夏期休暇や台風の影響等で前年同月比で20%減少でメーカーを取り巻く環境は厳しかったようです。こうしたなか製鋼主原料の鉄スクラップ市況は堅調に推移し、7月下旬以降強基調に転じており電炉メーカーの購入価格は7月末からトン500−2,000円上昇しました。9月に入り依然と値上がりして当面、トン2万円前後で推移しそうです。関東地区の電炉メーカーは製品市況低迷、鉄スクラップ価格上伸に伴うメタルスプレット(原料購入価格と製品販売価格の差)の縮小を受けて8月下旬以降販売価格立て直しに本腰を入れており、異形棒鋼販価下限5万円として選別受注の徹底を表明しています。
関東地区電炉メーカーの受注量は9月に入っても前月並みの低水準にとどまっており、出荷量は前年を下回る水準で推移しトン当りの操業コストは上昇している。また、鉄スクラップのメーカー買い値の上昇により原材料面でもコストアップしているためメーカーはいち早い値戻しを目指しています。今後の鉄スクラップの動向と電炉メーカーの価格対応が注視されます。