異形棒鋼相場情報 2016年6月10日



規格 サイズ トン単価(円)
SD295A D10ミリ 57,000
D13ミリ 55,000
D16〜D25ミリ 53,000
SD345  D19〜D25ミリ 55,000
D29〜D32ミリ 56,000
SD390  D16〜D25ミリ 58,000
D29〜D32ミリ 59,000

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相場基調

関東地区では電炉製品主原料の鉄スクラップ価格が急騰し、5月の大型連休後にはトン2万6千円程度まで上昇しました。鉄スクラップの急騰を受けて電炉メーカー各社上昇分を販売価格に転嫁するため異形棒鋼値上げを表明しました。5月半ばには細物メーカーの三興製鋼鰍ニ褐山工場の異形棒鋼共同販売会社ウィンファーストも価格改定を発表し5月中旬から5万5千円に引き上げ鉄スクラップ価格の動向次第により、6月中をめどに6万円への値戻しも視野に入れていると表明した。電炉メーカーは再生可能な適正販価を考える上で減産コストも踏まえたメタルスプレッド(原料購入価格と製品販売価格の差)トン3万5千円は必要として、鉄スクラップ購入価格が2万5千円とした場合早期に6万円超の販価実現が必要不可欠としている。こうした中、東京製鐵鰍ェ6月の販売価格を発表し異形棒鋼を前月比トン3千円引き上げ、物件向新価格をトン5万5千円にしました。
関東地区では3月に約40万トン、4月は約35万トンと通常月(約20万トン)の倍もの大量明細が投入され目先の手当て一順から5月の引き合いは減少しました。
また、5月下旬には中国が半製品のビレット輸出価格を下げたことから輸出分の鉄スクラップ入札価格が反落した為、国内価格は8千円程度急落しましたが6月に入り1万9千円程度まで戻しています。
関東地区電炉メーカーは採算重視姿勢続けていますが、上げムードは浸透しにくい環境になっており現在の異形棒鋼市況はSD295A D16ミリベースで5万3千円中心で様子見状態となっています。