異形棒鋼相場情報 2015年12月11日



規格 サイズ トン単価(円)
SD295A D10ミリ 53,500
D13ミリ 51,500
D16〜D25ミリ 49,500
SD345  D19〜D25ミリ 51,500
D29〜D32ミリ 52,500
SD390  D16〜D25ミリ 54,500
D29〜D32ミリ 55,500

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相場基調

関東地区の異形棒鋼市況は、SD295A D16ミリベースが5万円大台を割りこみました。製鋼主原料の鉄スクラップの電炉メーカー買値水準が低いうえに需要が低減傾向にあるため需給の緩和状態が続いており、マンション着工の落ち込みがマーケットの雰囲気に影を落としています。
首都圏のマンション10月着工戸数は、3721戸と前年10月比べ47.6%減と大幅に下回っています。9月も3602戸と40.2%大幅減となっていて、減少傾向が明確化しています。
関東地区は他地区に比べ再開発案件なども散見され、底固い需要レベルとなっていますが年明けも大きな伸びも期待できない状況で新春の異形棒鋼市況が気になります。こうしたなか、12月9日に関東鉄源協同組合の鉄スクラップ輸出入札が行われ平均落札価格はトン1万5,744円合計2万トン落札(向け先はベトナム)しました。前回11月に比べ1,092円高と2ヵ月連続上昇し、国内相場を上回る水準に市中では「国内の鉄スクラップ相場下げ止まり」との声が聞かれました。翌10日に関東地区の電炉メーカーの買値が500〜1,000円高となり反発をしました。組合の輸出契約残は入札前時点で、2万5,000トンあり今回の2万トンを合せ4万5,000トンになります。このうち年内に1万5,000トン船積み予定で残りの3万トンは越年し2月15日迄に船積みします。こうした状況から関東地区電炉メーカーは輸出も含め国内の鉄スクラップ相場を注視しており、新春の異形棒鋼市況動向が注目されます。