相場基調

関東地区の異形棒鋼市況は鈍調な実商いが続いています。市場価格はSD295A　D16ミリが6万1千円〜２千円どころで推移しています。市場では規模を問わずゼネコンなど需要家が依然当用買いの調達姿勢を維持していることから商社、流通から関東地区メーカーに対する月間明細投入量は10万トン台にとどまった昨年10月から12月にかけての期間と変わらないムードから抜け出せないでいます。電炉メーカーの製品主原料がある鉄スクラップ市況が先安見通しを払しょくできずにいることもありますが、関東電炉メーカーは電力コストなどが高止まりするなかで、コストを慎重に見ながら受注する姿勢を基本的に保っています。実商いが少ないなか一部流通の安値販売の声も聞かれ、ゼネコン・流通・メーカー・各社の思惑のなか綱の引き合いが続いており、異形棒鋼市況動向が注視されます。