規格 | サイズ | トン単価(円) |
---|---|---|
SD295A | D10ミリ | 73,000 |
D13ミリ | 71,000 | |
D16〜D25ミリ | 69,000 | |
SD345 | D19〜D25ミリ | 71,000 |
D29〜D32ミリ | 72,000 | |
SD390 | D16〜D25ミリ | 74,000 |
D29〜D32ミリ | 75,000 |
異形棒鋼製造の主原料鉄スクラップ市況が急落しています。
関東地区電炉メーカーの鉄スクラップ購入価格が3万円を下まわり、トン2万8500−2万9500円前後とこの1ヵ月間での下げ幅は約6000円となり昨年末、年初からの下げが長期化しており累計の下げ幅は約7500円に達しました。この背景には関東地区からの輸出や関西地区送りなどの船積みが減少したことに加え、先の大雪被害により電炉メーカー朝日工業叶サ鋼工場の停止で荷止め、平鋼製造電炉メーカー大三製鋼の事業停止が重なり関東地区で荷余り感が拡大したことがあります。また輸出先については主な向け先の韓国メーカーの製品市況の悪化や昨年中の日本産鉄スクラップ高騰によって新規制約が進みにくい環境だったことがあげられます。
関東地区の電炉メーカー各社は不採算の解消に向けて1月に製品価格7万円以上を表明し、2−3月も販価を据え置き再生産可能な収益改善を目指し従来の売り腰を堅持しています。
しかし、市場では昨年来以降4月からの消費税増税を見越した駆け込み発注もあったが、一巡し軟調な鉄スクラップや荷動きの鈍さを背景に受注優先の動きもみられ7万円を切り中心値6万9000円どころです。
一方、電炉メーカー各社は大幅な減産や既存販価の徹底などを通じ適正な市場形成に臨む姿勢を崩していません。鉄スクラップ市況の底入れの兆しも聞かれ、今後安定相場で推移する可能性もあり今後の動向が注視されます。