異形棒鋼相場情報 2013年6月14日



規格 サイズ トン単価(円)
SD295A D10ミリ 65,000
D13ミリ 63,000
D16〜D25ミリ 61,000
SD345  D19〜D25ミリ 63,000
D29〜D32ミリ 64,000
SD390  D16〜D25ミリ 66,000
D29〜D32ミリ 67,000

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相場基調

関東地区の電炉メーカー各社は6月契約分の販売価格を4‐5月に引き続き据え置くと表明しました。関東メーカーの製品契約残は3‐5ヵ月といわれており、製鋼主原料の鉄スクラップ炉前購入価格はトン3万1,000‐2000円前後と約1ヵ月ぶりに下落していますが、現在の製品出荷単価ベースではメーカーの収益確保が難しい状態が続いているそうです。鉄スクラップ価格が3万円を上回る高値で推移し、また超円高修正に伴って輸入している原材料価格が上昇。さらに原燃料費の調整制度によって電気料金値上げが実施されるなどコスト負担が圧し掛かり電炉メーカーの採算が悪化しています。関東地区各メーカーは再生産可能な価格水準の早期実現のためと安値受注を回避しています。一方、市場での新規商談は期近ものの引き合いに終始しとり取引量の低迷が続いており、少ない物件を流通業者間がとりあう受注競争が目に付きます。こうした中、関東地区の異形棒鋼市況はSD295A D16ミリが6万1千円前後で推移しています。
また、6月11日に関東鉄源協同組合が6月契約の鉄スクラップ輸出入札を行い、今回の落札平均価格は3万520円で合計2万トンでした。前月に比べてトン当たり1736円下落し関東地区電炉メーカーの買値(3万1,000‐2000円)を小幅下回る水準でした。輸出鉄スクラップについては先安観があり市況は弱含みの展開が続きそうです。今後の鉄スクラップ動向が注目されます。