異形棒鋼相場情報 2013年5月16日



規格 サイズ トン単価(円)
SD295A D10ミリ 66,000
D13ミリ 64,000
D16〜D25ミリ 62,000
SD345  D19〜D25ミリ 64,000
D29〜D32ミリ 65,000
SD390  D16〜D25ミリ 67,000
D29〜D32ミリ 68,000

貴社向価格は問い合わせください。

相場基調

関東地区の細物メーカー、三興製鋼鰍ニ褐山工場の共同販売会社、ウインファーストは5月契約の異形棒鋼販売価格に関して、4月に引き続き6万5千円の浸透を目指して行くと発表をしました。
「現在の契約残は約4ヵ月あり、次の商談では秋以降の案件になるとみている。それまでにしっかり底固めをしたい」(鈴木社長)という。
国内マーケットは「静かな状態が続いている。ベースメーカーの出荷がかなり好転しているようで、細物メーカーの出荷が好転するのは5月後半から6月になると見ており、この夏には契約残の大半が出荷されるだろう」と予測しています。
前・3月期は売上高が前年比6%減、国内受注高は3.2%減、国内出荷量は1%増となった。出荷単価がトン当たり4000円程度下落したことから、減収となった。また、「12年度は、電気料金の値上げを含めたコストアップ分を販売価格に転嫁できなかった。13年度では再生産可能な販売価格を目指さなければならない。鉄筋工不足など建設現場の労務問題が解消され、今夏に向けて出荷量が伸びるとみており需要面では心配する要素はない」(向山悟会長)と見ています。
また、関東地区のベースものメーカー各社も販売価格を据え置き6万5000円の浸透を目指すと表明し価格優先の取引姿勢を続けています。製鋼主原料の鉄スクラップ相場が3万円1千500円〜3万円2500円と安くなっているなかで製品価格の引き上げは難しくなってきたが現状の出荷単位と鉄スクラップ電炉買値のスプレットでは採算確保が困難なため、メーカーは減産など需給引き締め策を実行しながら価格維持に努めてる。
5月の新規商談についてはゼネコン筋も当面の手当てを済ませており、取引量低迷が続き関東地区メーカーの今月受注量は4月並の10万トン台後半水準でペースは7‐8月まで続くとの見方もあります。5月中旬の異形棒鋼市況はSD295A D16ミリが6万円2000円前後で現状価格を維持しています。