規格 | サイズ | トン単価(円) |
---|---|---|
SD295A | D10ミリ | 65,000 |
D13ミリ | 63,000 | |
D16〜D25ミリ | 61,000 | |
SD345 | D19〜D25ミリ | 63,000 |
D29〜D32ミリ | 64,000 | |
SD390 | D16〜D25ミリ | 66,000 |
D29〜D32ミリ | 67,000 |
関東地区の異形棒鋼市況は電炉メーカー各社の相次ぐ製品販売価格の値上げを受け、昨年6月以降の高値を付けなお上値をうかがうムードで推移しています。メーカーは採算重視の取引姿勢を強めており、SD295A D16ミリが6万円台に乗せ強含みジリ高が続いています。
合同製鐵鰍ニ東京鉄鋼鰍フ小棒共販会社、東京デーバー・スチールは先月25日に3月契約分の異形棒鋼販売価格をトン当り6万5000円に引き上げると発表しました。再生産が可能な販売価格へ移行を目指すもので前月に続きこれで2ヵ月連続の販価引き上げになります。
製鋼主原料の鉄スクラップは2012年11月から国内市況が累計で1万2000円前後上昇し、円高修正で輸出価格も大幅にアップしており今後も続騰が予想される。また円安に振れていることで源料を輸入している電炉用電極、合金鉄など副原料・副資材の価格も上昇。一方、東京電力による電気料金の値上げにより電力コス負担増を余儀なくされている。これらのコストアップで採算が悪化していることから、東京デーバー・スチールでは販売価格の是正に乗り出し4月契約以降は7万円を目指す方針です。また関東地区細物メーカー三興製鋼鰍ニ褐山工場の共同販売会社ウィンファーストも2月28日、3月契約の小棒販価をトン6万5000円引き上げると発表しました。他のメーカーも同様に値上げをするものと思われます。電炉メーカー各社は再生産可能な価格構築の為、環境変化に応じてさらなる値上げも検討していく方針から今後の異形棒鋼市況は強基調、ジリ高で推移するものと思われます。