相場基調

関東地区細物電炉メーカー三興製鋼�鰍ﾆ�褐�山工場の共同販売会社、ウィンファーストは異形棒鋼の11月契約販売価格について前月据え置きにすると発表しました。鈴木社長は｢需要そのものは先行き底固いものがあるものの、製鋼主原料鉄スクラップ価格下落の影響を受けマーケットが揺れていることを踏まえ据え置き対応とした｣とし｢市場では先行きに対する見方が分かれているため、当用買いに終始しているが関東では製品出荷は悪くなく在庫も減少している。首都圏はマンションや戸建住宅、土木関連ともに増加傾向にあり数量に関しても心配してない｣とし｢ただ鉄スクラップ市況にあおられた製品価格が続いており、原料市況が反騰すれば赤字に陥る｣と今後の採算確保に警戒感を示しました。
10月の関東地区メーカーの受注量は9月よりも減少し20万トンを割り込むレベルになりそうで11月も当用買いが多く、年内着工物件等短期での受注が増えています。
メーカー各社は価格維持に努めているもの下値幅が広がっており現在の異形棒鋼市況はSD295A　D16ミリが5万4000円中心で推移しています。
11月に入って鉄スクラップの電炉メーカー買い値が底ばっており、輸出成約も含め今後の鉄スクラップ相場動向が注視されます。