異形棒鋼相場情報 2012年10月11日



規格 サイズ トン単価(円)
SD295A D10ミリ 59,000
D13ミリ 57,000
D16〜D25ミリ 55,000
SD345  D19〜D25ミリ 57,000
D29〜D32ミリ 58,000
SD390  D16〜D25ミリ 60,000
D29〜D32ミリ 61,000

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相場基調

異形棒鋼を製造する電炉メーカーの主原料、鉄スクラップ国内相場が9月は1ヵ月を通して約3500円も下落し月末には2009年10月以来約3年ぶりの安値になりました。8月に下げに転じた鉄スクラップ市況は、9月に入っても下げ止まりの動きはみられず月間を通して下落局面が続き、9月末の価格レベルは欧州債務危機で急落した昨年10月の価格をも下回って約3年ぶりの安値水準になりました。
市況下落の背景には中国経済の減速が鋼材の供給過剰を引き起こし、この結果アジア全般で鋼材価格の低迷と原料価格の下押しにつながったようです。中国政府が1兆元の景気対策を打ちだしたものの原料に対する需要増には結びついていないとの見方です。
日本の鉄スクラップに対して輸出量は月間70万トンレベルと高水準ですが、価格下落に歯止めがかからず底値感が出ないまま10月を迎えました。
10月10日時点でトン2万2000円から2万3000円、一部高値が2万3500円で先週末より500円安となっており弱基調で推移しています。
製鋼主原料安が続くなか、電炉メーカー各社は10月契約価格を据え置きましたが鉄スクラップ相場反発を懸念して市況の維持に努めています。
こうしたなか関東地区の異形棒鋼市況はSD295A D16ミリが5万500円中心で推移しています。
10月に入っても9月並みの引き合いは出ており、今後は鉄スクラップ価格底入れから反転する可能性も含め市況の動向が注視されます。