規格 | サイズ | トン単価(円) |
---|---|---|
SD295A | D10ミリ | 64,000 |
D13ミリ | 62,000 | |
D16〜D25ミリ | 60,000 | |
SD345 | D19〜D25ミリ | 62,000 |
D29〜D32ミリ | 63,000 | |
SD390 | D16〜D25ミリ | 65,000 |
D29〜D32ミリ | 66,000 |
関東地区の有力電炉メーカー合同製鐵鰍ニ東京鉄鋼鰍フ棒鋼共同販売会社、東京デーバー・スチールは6月契約分から異形棒鋼の販売価格をトン当たり2000円引き上げを表明しました。同社は3月契約分、4月契約分で値上げをしたが完全浸透には至らず。「現状の販売価格水準では採算を確保できないことから再生産可能な販価水準を目指す」とし2カ月ぶりの値上げに踏み切りました。
現行の鉄スクラップ市況は弱基調で推移しているものの依然高い水準にある。加えて電極など副資材価格が上昇しておりまた、関東地区電炉メーカーでは東京電力による電気料金の値上げが実施され今後大幅なコストアップを余儀されることから今後の値上げも示唆しています。
関東地区の異形棒鋼市況は、2‐3月に発注が伸びた反動により引き合いの落ち込みが続き、上値が重たい状態になっています。しかし、今月6月1日に三興製鋼鰍ニ褐山工場の細物棒鋼共同販売会社、ウィンファーストも6月契約でコスト高に見合う販売価格への是正を進める考えを示し「少なくても2000円販価底上げが必要」と値上げを表明しました。関東地区の他メーカーも電力コスト上昇分を販価に織り込んでくるものと思われます。
需要環境の回復が遅れるなか値上げが浸透し難い環境になっており今後の異形棒鋼市況の動向が注視されます。