相場基調

昨年末に製鋼主原料の鉄スクラップ相場が調整局面をむかえ、関西地区では高値から2千円方下落し一部に3万円割れの声も聞かれました。関東地区では年末は3万2千円前後で推移し｢東高西低｣の様相を強め新年を迎えました。国内鉄スクラップ市況が調整の中、米国相場が上昇基調を強め韓国など東アジア向け輸出オファー価格を引き上げてきました。1月半ばに行われた日本の韓国向け輸出共同入札で平均落札価格は前回より高い3万1600円となりました。
電炉メーカーは現在調整中の鉄スクラップ市況も3‐4月には上昇するとの見方が強いこと、4月電力料金値上げ、そして副資材価格の上昇など製造コスト負担増をあげ製品の販売価格の6万円台浸透させると強気の姿勢です。関東地区の異形棒鋼市況は電炉メーカー各社のこうした姿勢をうけ、強含み横ばい推移しています。