相場基調

製鋼主原料の鉄スクラップ相場が続落し、この1ヵ月間で下げ幅が1万円に達しました。関東地区電炉メーカーの購入価格が2万6000〜2万7000円前後で電炉各社の鉄スクラップ買い値引下げの動きが波及しています。
韓国や東アジア向け新規鉄スクラップ輸出成約価格の続落もあり、国内鉄スクラップ市況は11月も弱気ムードのスタートとなりました。
関東地区の三興製鋼�鰍ﾆ�褐�山工場の細物小棒共同販売会社ウィンファーストは、11月の販売価格をSD295A　D13ミリを6万5000円と10月から据え置きました。10月の受注は前年同月比37％増、出荷は7％増と堅調で10月末現在の契約残は2.9ヵ月と高水準を維持しています。現在鉄スクラップ価格は急落しているが今後反騰する可能性もあり、メーカーは再生産可能な価格を維持するとして販売価格を据え置きました。
関東地区の異形棒鋼市況は鉄スクラップ安を受けてSD295A　D16ミリが6万1000円と1千円方下げ様子見状態となっています。