異形棒鋼相場情報 2011年10月4日



規格 サイズ トン単価(円)
SD295A D10ミリ 66,000
D13ミリ 64,000
D16〜D25ミリ 63,000
SD345  D19〜D25ミリ 65,000
D29〜D32ミリ 66,000
SD390  D16〜D25ミリ 68,000
D29〜D32ミリ 69,000

貴社向価格は問い合わせください。

相場基調

関東地区の異形棒鋼市況はメーカー各社の値上げから底打ち反騰に転じる可能性が強まっています。
9月20日に東京製鉄鰍ェ10月契約分の鋼材全品種の値上げを発表し、全品種の値上げは今年3月以来7ヶ月ぶりで異形棒鋼は3000円アップの6万3000円にしました。また、21日に共英製鋼が9月販売価格6万5000円を2000円引き上げ10月契約分は6万円7000円すると発表しました。
月末には活ノ藤製鉄所と東京鉄鋼鰍フ東北地区共同販売会社、東北デーバースチールと三星金属工業梶A北越メタル鰍ェ共に10月契約分の販売価格をトン当り3000円値上げし6万8000円を表明しました。また関東地区では東京デーバースチールも3000円の値上げを発表。電炉メーカーは製鋼主原料の鉄スクラップのみならず、電力・燃料コストの上昇を踏まえたものでこうしたコストアップは数千円の幅に及び製品価格への転嫁は待ったなしの状態と説明しています。
こうしたなか三興製鋼鰍ニ褐山工場の細物棒鋼共同販売会社、ウィンファーストは9月販売価格6万5000円を据え置きました。両社は需要家、流通に対して再生産可能な価格レベルである6万5000円をアピールし浸透させる方針。関東地区メーカーの9月受注量は8月より増加し30万トン近くになったのではとの声もあり、流通筋でも現状の市況が底との認識が広がっています。10月に入って鉄スクラップ勢いに陰りが出るものの大幅な軟化を見込む向は少なくメーカーも強腰の販売姿勢を続けていることから、需要が伸びればタイト感が出て市況反騰に転じる可能性があります。