相場基調

関東地区の電炉メーカー合同製鐵�鰍ﾆ東京鉄鋼�鰍ﾌ共同販売会社デーバー･スチールは8月契約の異形棒鋼の販売価格3千円値上げを発表し、今後の相場上昇が見込まれます。
関東地区の異形棒鋼市況は地区の建設需要が相変わらず厳しいため流通業者が先んじる形で価格が崩れて結果的にはメーカーも動きに振りまわされベースで6万3千円とジリ安で推移してきました。今回のメーカー値上げは更なる採算悪化を食い止め再生産が可能な適正販売価格の早期浸透を実現するためと表明しています。また両メーカーとも夏季減産期を終えた秋口から主原料の鉄スクラップ価格が上昇に向うと見ており、副資材や電力料金の値上げなどコスト意識を高めています。また関東地区の細物メーカー三興製鋼�鰍ﾆ�褐�山工場の共同販売会社ウィンファーストも7月29日に8月販売価格をSD295A　D13ミリで6万5千円にすると発表をしました。
電炉メーカー各社の採算は悪化しており、今後他のメーカーも早期是正を目指し追随するものと思われます。先行きの需要環境は不透明な中9月契約分販売価格での再値上げを示唆しており今後のメーカー動向にご注意下さい。