規格 | サイズ | トン単価(円) |
---|---|---|
SD295A | D10ミリ | 70,000 |
D13ミリ | 68,000 | |
D16〜D25ミリ | 67,000 | |
SD345 | D19〜D25ミリ | 69,000 |
D29〜D32ミリ | 70,000 | |
SD390 | D16〜D25ミリ | 72,000 |
D29〜D32ミリ | 73,000 |
関東地区電炉メーカー各社は赤字体質から抜け出せておらず引き続き販売価格7万円の実現をめざしています。全国の電炉メーカー16社の11年3月期通期の決算が20日までに出揃いました。原料高が響き9社が経常赤字、3社が減益となり特に棒鋼各社の苦戦が目立ちました。製鋼主原料の鉄スクラップ購入価格平均は3万5千円前後と前年と比べ7‐8千円上昇し、原料高を販売価格引き上げでカバーできなかった棒鋼メーカーが赤字決算となりました。5月に入り鉄スクラップ価格は弱含んでいますが赤字幅はトン1万円以上。これ以上の赤字拡大は阻止する構えです。関東地区メーカー各社は3ヵ月程度の契約残を抱えており売り急ぐ気配はみられません。こうしたなか東京製鉄鰍ェ6月契約分の鋼材全品積5千円引き下げを発表しました。東京製鉄鰍フ異形棒鋼は関東地区に来てないが大幅な値下げに戸惑い心理的な影響は避けられないと流通業者は電炉メーカーの動向に注目しています。
異形棒鋼市況は昨年末を底に一貫してジリ高推移してきましたが、ここに来て鉄スクラップ価格の下落もあり上伸力は乏しくなっており流通各社とゼネコンとの探り合いが続きそうです。