相場基調

関東地区の異形棒鋼市況は2ヵ月ぶりに値下がりし、SD295A　D16ミリ5万7000円になりました。市況は夏場にかけて5万9000円どころまで上昇しましたが、もともと建設需要が低迷しているほか製鋼主原料の鉄スクラップ価格の反落などを受け再び弱基調が鮮明となりました。関東地区メーカーの明細投入量は8月の20万トンから9月は15万トン台に減少し、10月も低レベルで推移するものとみられています。
ゼネコン同士による安値受注競争のあおりを受け、異形棒鋼に対する指し値は厳しくなっております。
関東地区電炉メーカー各社はトン6万円の販売価格をめざしていたが、一部流通が安値受注に走る動きもみられゼネコンサイドは様子見姿勢となりました。
また、18日に東京製鉄�鰍ｪ11月契約分の異形棒鋼販売価格を5千円引き下げたことと、鉄スクラップ安もあり市中には弱気感が拡がっており当面は弱基調で推移するものと思われます。