相場基調

関東地区の異形棒鋼はベースサイズ(SD295A　D16)市中価格が6万3千円と弱含みで推移しています。
製鋼主原料の鉄スクラップ価格が弱含んでいることもあり東京製鉄�鰍ｪ7月20日、8月契約の異形棒鋼物件向け販売価格を3千円値下げし5万7千円に引き下げました。
関東市場では先安期待感が高まっているため、ゼネコン及び需要筋は納期の迫ったものだけの当用買いに徹して様子を見ています。
関東地区電炉メーカーへの明細投入量は1−3月の月間平均28万トンレベルから4月は25万トン台、5月はさらに15万トン台に減少し、6月は10万トンちょっとまで落ち込みました。｢7月も今のところ低調に推移しており、前月並みかそれを下回るレベルになるだろう｣との見方が出ています。需要が低調で推移していることに加え、鉄スクラップ価格の基調も弱く、関東地区各メーカーは販売価格維持に注力していますが、国内外を含め鉄スクラップの今後の相場動向が注目されます。