規格 | サイズ | トン単価(円) |
---|---|---|
SD295A | D10ミリ | 67,000 |
D13ミリ | 65,000 | |
D16〜D25ミリ | 64,000 | |
SD345 | D19〜D25ミリ | 66,000 |
D29〜D32ミリ | 67,000 | |
SD390 | D16〜D25ミリ | 69,000 |
D29〜D32ミリ | 70,000 |
新年度入りした関東地区異形棒鋼市況は地区メーカーが4月契約分販売価格を5000円値上げし6万5000円以上にするとの発表を受け上値を追う展開が続き、強基調で推移しています。
関東地区電炉メーカー各社は1月から3月迄連続3ヵ月で計1万5000円(約30%)の値上げを行いました。また製鋼主原料の鉄スクラップ価格が4万円に上昇した場合は、製品価格を7万円に引き上げると表明しました。原料の鉄スクラップ価格は年初の2万5000円から、約1万5000円60%近く上昇しています。
韓国をはじめ海外からの買い付けが旺盛なほか、国内高炉メーカーの積極買いで原料価格に下がる材料は見当らない。
関東地区メーカーの異形棒鋼出荷平均単価はベースサイズで5万円前半といわれており、鉄スクラップ価格は現在4万円弱で大幅な赤字となっている。製品のコストは通常3万〜3万5000円かかるとされており、単純計算で2万円の赤字になります。
月産2万トンの中堅電炉メーカーでは4億円の月次赤字となり、これに固定費がのしかかります。メーカー各社は「鉄スクラップ価格の騰勢は続いており自助努力で吸収できる範囲を超えている。企業存続には値上げしか方法はない。」として異形棒鋼販売価格7万円以上引き上げ採算ベースに乗せたい考えです。
国内の建設需要が低迷するなかで販価引き上げに地合いは一段と強まりそうです。