相場基調

関東地区の異形棒鋼市況はメーカー直送SD295A　D16ミリベースで60,500円と1,000円下落しました。製鋼主原料の鉄スクラップ価格の大幅な値下がりもあり、11月に入っても引き合い荷動きが低調なことから市場は閑散としております。
関東地区電炉メーカー10月の受注は12万‐15万トンまで減少したもようです。7月31万トン、8月の29万トン、9月は17万トンと月を追うごとに減少し今年1‐3月の最悪期レベルに逆戻りしました。地区メーカーは大幅減産を行っており、月間平均20万トン前後の生産で推移しています。しかし建築、土木ともに建材実儒の落ち込みの影響大きいことに加え東北地区メーカーなど他地区の安い流入玉が見受けられ、関東地区市況を引下げる要因にもなっています。年末に向けて需要が先細りする懸念が強まっており、地区メーカーの需要見合いの生産販売対応が注視されます。また、製鋼主原料の鉄スクラップ価格が真近で1.5ヵ月ぶりに反発しました。
輸出も含め今後の鉄スクラップ価格の動向が注目されます。