異形棒鋼相場情報 2009年05月13日



規格 サイズ トン単価(円)
SD295A D10ミリ 67,000
D13ミリ 65,000
D16〜D25ミリ 64,000
SD345  D19〜D25ミリ 66,000
D29〜D32ミリ 67,000
SD390  D16〜D25ミリ 69,000
D29〜D32ミリ 70,000

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相場基調

大型連休後の関東地区異形棒鋼市況はSD295A D16ミリが6万4000円を中心に様子見ムードが続いています。関東地区で12日に実施した6月積み鉄スクラップ輸出入札の平均落札価格は前回に比べ、1979円高の2万3615円となりました。応札数量は前回比6万5000トン増の14万1500トンで船積み期限は7月15日迄です。
国内電炉メーカーの鉄スクラップ購入価格2万1000−2万2000円で推移しており、今回輸出価格を2000円方下回っているこの水準で輸出価格が定着すれば、国内の鉄スクラップ価格に与える影響は大きくなります。電炉工業会の日野会長は定例の記者会見で「棒鋼市況は底値探りの状況にあり、原料鉄スクラップ価格がさらに上昇した場合電炉メーカーは製品価格を改定せざるを得なくなってくる」と指摘しました。
関東地区の新規明細はマンションなど建築物件の低迷に加え、ゼネコン筋の分割発注から昨年8月以降今年1月まで10万トン前後の厳しい状態が続いていました。関東地区マーケットの需要規模は通常27万−28万トンと言われることから極めて低水準でした。しかし2月からは16万トンから18万トンまでに回復し今後は月20万トン程度まで増加するとの見方もあり、3月生産は24万7千トンまで増加しています。関東地区メーカーは鉄スクラップ価格の上昇とともに安値折り合いを回避する姿勢で6万円以下の指値には応じていません。今後は鉄スクラップ価格動向とメーカーの販売価格対応が注目されます。