異形棒鋼相場情報 2008年09月10日



規格 サイズ トン単価(円)
SD295A D10ミリ 121,000
D13ミリ 119,000
D16〜D25ミリ 118,000
SD345  D19〜D25ミリ 120,000
D29〜D32ミリ 121,000
SD390  D16〜D25ミリ 123,000
D29〜D32ミリ 124,000

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相場基調

関東地区電炉メーカーは異形棒鋼販売価格を11万5千円で据え置いていますが、需要環境の変化や製鋼主原料の鉄スクラップ価格の下落を受けて市況は綱引き状態が続いています。
一時7万円を突破した鉄スクラップが、7月下旬以来3万円以上下落して9月に入って3万7千円迄急落しました。しかし関東地区メーカー各社の製品出荷単位は9万円以下で、赤字体質は改善されておらず鉄スクラップの下落は一過性のものとして、販売価格を維持する態度を示しています。
関東地区メーカーの7月受注量は23万5000トンと低水準となり8月は15万〜23万トンとさらに減少し、9月以降も受注低下は続く見込みです。
またマンション需要も空室率が50%以上となる物件もありデベロッパーやゼネコンの倒産で建築計画が頓挫するケースも出て、需要悪化に拍車をかけています。
地区電炉メーカーは夏期減産期間を昨年より10%程度延ばしましたが、9月以降も減産で供給調整する姿勢です。
鉄スクラップのメーカー購入価格が高値から3万円以上下落しており、この状況が続けばメーカーの収益は改善されるため、ゼネコンなど需要筋の値下げ圧力が強まり、綱引き状態が続くものと思われます。今後の鉄スクラップ相場動向と、メーカーの販売価格対応が注目されます。