相場基調

関東地区電炉メーカーは7月契約分の製品販売価格をSD295A　D16�oで11万5千円に引き上げました。製鋼主原料の鉄スクラップ相場は、一時7万円大台を突破し高値が7万1500円まで上昇しました。しかし、7月9日に行われた鉄スクラップ輸出落札価格が6万7750円と前回に続き上げ幅が縮小しました。これを受け電炉メーカー各社が購入価格を引き下げたことから、鉄スクラップ相場はこの半月余りで4−5千円下落しています。
日本の主要輸出先である韓国は日本の鉄スクラップ高騰を嫌気してロシアや米国などから輸入手当てを行っていることもあり、当面は弱基調で推移するものと思われます。
鉄スクラップの電炉購入価格は下落ムードが加速しそうですが、メーカーの製品出荷平均単価は8万円程度と赤字体質は改善されていないとしており、8月の販売価格対応が注目されています。来週からは製販共に夏休みに入りますが、休み明け後の市況の展開動向にはくれぐれもご注意下さい。