相場基調

関東地区異形棒鋼市況は地区メーカー各社の相次ぐ値上げを受け騰勢を強めています。製鋼主原料の鉄スクラップ価格が6万円を突破したことからメーカーは5月契約分販売価格をSD295A　D16ミリ ベース11万円に引き上げました。メーカー販価の値上げは2月から毎月1万円づつ計4万円となり原材料の高騰を背景としたもので、商社や特約店など流通各社も売り腰を強めています。
5月13日に実施された6月積み鉄スクラップ輸出入札の落札価格は前回に比べ6,850円高のトン6万4,850円でした。応札数量は前回比1万トン増の8万トンで、トン6万円を突破したと同時に過去最高値を更新しました。世界的な粗鋼生産増に伴い海外からの引き合いは強まっており、国内の鉄スクラップ需給はひっ迫しています。先月1ヶ月間で国内電炉メーカーの買い値は7,000円以上上昇しており、5月中旬には6万円台半ばに高騰して先行き7万円になるのではとの声も聞かれます。
電炉メーカー大手の東京製鉄�鰍ﾍ5月20日に6月契約分の価格を発表しました。異形棒鋼を5ヶ月連続値上げし販売価格D16ミリ ベース11万2,000円を表明しました。
東京製鉄�鰍ﾌ発表をうけ関東地区他メーカーの動向が注目されます。