規格 | サイズ | トン単価(円) |
---|---|---|
SD295A | D10ミリ | 98,000 |
D13ミリ | 96,000 | |
D16〜D25ミリ | 95,000 | |
SD345 | D19〜D25ミリ | 97,000 |
D29〜D32ミリ | 98,000 | |
SD390 | D16〜D25ミリ | 100,000 |
D29〜D32ミリ | 101,000 |
関東地区の異形棒鋼市況は強基調で推移しています。製鋼主原料の鉄スクラップ価格高騰を続け、電炉メーカー各社の購入価格が前週に比べ約2,000円高のトン5万3,000円前後と日を追うごとに上昇し一部では5万5,000円の声も聞かれます。
鉄スクラップ全般の発生が低迷しているなか域外メーカーや高炉メーカーからの引き合いも多く関東地区内の需要はタイトで電炉メーカーは1日の使用量を確保が出来ないようです。こうしたなか3月12日に関東鉄源組合が実施した、4月積み鉄スクラップ輸出入札の落札価格は前回に比べて、6,700円高のトン5万2,250円となり数量は5万8,000トンでした。
電炉メーカー各社は原料他の急激なコストアップを販売価格に転嫁するため、2月と3月に連続1万円の大幅値上げし新販売価格を9万円超としました。その上、販売数量を大幅に絞ったため、流通業界は数量確保に苦戦しゼネコン筋の需要に応じられない状態です。
各メーカーは鉄スクラップの他に合金鉄など副資材価格が軒並み高騰していることをあげ、自助努力では吸収不可能とし、4月再値上げも示唆しており異形棒鋼市況は一段高が予想されます。
電炉メーカー大手の東京製鉄鰍ヘ17日に4月契約分の棒鋼価格を1万5,000円値上げしベース9万5,000円にすると発表しました。この発表をうけ地区他メーカーは様子見に入り現在は引き合いが出来ない状況です。メーカー各社の今後の動向が注目されます。