異形棒鋼相場情報 2003年01月23日



規格サイズトン単価(円)
SD295AD10ミリ     36,500
D13ミリ     34,500
D16〜D25ミリ 34,500
D29〜D32ミリ 34,500
SD345 D19〜D25ミリ 35,500
D29〜D32ミリ 36,500
SD390 D16〜D25ミリ 38,500
D29〜D32ミリ 39,500


相場基調

関東地区のベース棒鋼メーカー各社は今週(20日)から1月契約の売り出しを開始しました。 1月前半は売り止めし、販売量の抑制に動きました。 昨年から製鋼原料の鉄スクラップ価格が高騰を続け、メーカーへの入荷が厳しいことから操業休止日を増やし、実質的な減産でスクラップ価格の安定化に努めてきました。 しかし減産によるコスト上昇が各社の収益に響いており、販売価格を3万5千円以上に引き上げ、採算の改善を図る姿勢です。
鉄スクラップ価格は1万5千円前後と強含みで推移しています。 昨年1月は7千500円−8千円の水準で1年間で7千円近く上昇しました。 メーカーは段階的に販売価格を引き上げてきましたが、原料高で相殺されています。
ベースメーカーは昨年春先に目標としていた販価3万円を達成し、さらに目標値を3万5千円に上方修正しましたが、昨年は実現されず、現在では「早期に3万5千円を固め、3万6千円をめざす」と強気です。
一方細物メーカーは1月契約で1千円の値上げを実施しました。 「成約価格しだいでは輸出も考えている」メーカーもあるようですが現状はスクラップ事情から減産での対応が進められています。 メーカーの強気を受けて我々流通も唱えを上げていますがゼネコンなど実需筋の指し値は依然と厳しく、口銭がとれない状況のなか、市況はジリ高が続いています。
こうしたなか鉄スクラップ輸出価格が1万6千円を超えて最高値更新したとのニュースも入り、国内価格の動向と製品市況の影響が注目されます。