異形棒鋼相場情報 2002年11月12日
規格 | サイズ | トン単価(円) |
SD295A | D10ミリ | 36,000 |
D13ミリ | 34,000 |
D16〜D25ミリ | 34,000 |
D29〜D32ミリ | 34,000 |
SD345 | D19〜D25ミリ | 35,000 |
D29〜D32ミリ | 36,000 |
SD390 | D16〜D25ミリ | 38,000 |
D29〜D32ミリ | 39,000 |
相場基調
関東地区のベースメーカー各社は11月から10%の緊急減産に踏み切りました。 このところ急騰している製鋼原料の鉄スクラップ価格の沈静化と棒鋼市況の押し上げを狙う両面作戦で、メーカーは状況改善に強い決意をみせており市中にはその反応も現れてきています。 関東地区の棒鋼メーカーが先行した減産計画は地域や品種に広がっており、一般形鋼メーカーは10−15%の減産強化を打ち出しました。 関東地区の普通鋼電炉鋼生産は10月で合計56万d程度の見込みで、歩留まりを計算すると鉄スクラップの使用量は60万dを超えるとのこと。 一方、鉄スクラップの供給は関東地区での発生を中心に75万d以上はあり、この中から15−6万dが輸出されているのでこの生産と供給推計でいると需給がひっ迫。 10月は鉄スクラップが急騰し、メーカーは赤字転落の瀬戸際に追い込まれました。
11月に粗鋼ベースで10%減産になると計算上鉄スクラップ需給は緩む見込みで、相場の沈静化とメーカーは減産減販で棒鋼市況の改善をはかる考えです。 今後の鉄スクラップの市況動向が注目されます。