異形棒鋼相場情報 2002年07月04日



規格サイズトン単価(円)
SD295AD10ミリ     35,000
D13ミリ     33,000
D16〜D25ミリ 33,000
D29〜D32ミリ 33,000
SD345 D19〜D25ミリ 34,000
D29〜D32ミリ 35,000
SD390 D16〜D25ミリ 37,000
D29〜D32ミリ 38,000


相場基調

関東地区の棒鋼市況はベースメーカーと細物メーカーの値上げ表明が基調を押し上げ、ベース3万3千円どころで強ムード。 夏期減産時期を控えて需給はタイト感を強めており、先行きも強基調が保たれる見通しです。
関東地区の有力メーカー、朝日工業は7月契約の販売価格を1千円値上げして売り出しましたが、7月の引き受け数量も大幅に絞るなどで新販価の早期浸透に全力投入していく方針です。 メーカー各社の値上げにはゼネコンなど実需筋の抵抗もありますが、同社は新販価で「売れるものだけ売っていく」という販価改善を最優先する姿勢を徹底し、結果的に新規受注が落ちても減産強化などで対応していく構えです。 生産拠点の埼玉工場では8月26日から9月1日まで7日間定期修理で操業を前面休止する予定とのこと。 また合同製鉄と東京製綱の共同販売会社、東京デーバー・スチールも7月の引き受けを50%カットして需給を一段と引き締め、市況を押し上げていく方針を打ち出しています。
電炉メーカー各社は7月から夏期減産体制に移行しており、全体的に7−9月は供給が削減される見通しで、今後はメーカーの在庫も圧縮される見込みです。
製鋼原料の鉄スクラップはピーク感が広がっていますが、メーカーの採算は依然と厳しい状況で、各社は夏期減産を背景に販価引き上げに取り組んでいく構えです。
こうした状況から製品市況はジリ高で推移するものと思われます。