異形棒鋼相場情報 2001年07月05日
規格 | サイズ | トン単価(円) |
SD295A | D10ミリ | 30,000 |
D13ミリ | 28,000 |
D16〜D25ミリ | 27,000 |
D29〜D32ミリ | 28,000 |
SD345 | D19〜D25ミリ | 28,000 |
D29〜D32ミリ | 29,000 |
SD390 | D16〜D25ミリ | 31,000 |
D29〜D32ミリ | 32,000 |
相場基調
関東地区の有力細物メーカー関東スチールは、棒鋼の需給と市況改善促進のため今月22日から29日までの8日間操業を全面休止し、大規模滅産実施を表明しました。
この滅産により7月の生産は6月に比べ30%程度減る見込みで新規の引き受けを大幅に絞って供給削減し、販売価格引き上げに全力投入する方針とのこと。
同社は操業休止中に電炉の集塵機のダクト全体取替えと加熱炉の全面改修を行うそうで、これほど大規模休止と修理はこれまでになかったそうです。
関東スチールは7月は滅産に加えて輸出の船積みが2千dあり、8月も5千d程度の受注を計画していて夏場の出荷は十分に確保できる見通しから、国内向け受注を大幅に絞り販価改善を最優先し市況テコ入れを図る予定です。
関東地区棒鋼市場ではベースものメーカーに続き細物メーカーも枠売りに移行し、価格も引き上げたことから6月にメーカーに流れた明細は28万トン前後とみられています。
しかし、ゼネコンなど実需筋はいぜん当用買いの動きを続けており、関東スチールの大規模減産が市況改善に反映されるか本格的に夏に向かって相場の動向が注目されます。